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もともとは… 中編

”買う側”から”作る側”、そして”売る側”へ

 

どーも。おつるです。

おつるの「着物」との関わり方の変化を

三部構成で綴っております。

二部目の今回は「作る側」のお話…(*´з`)

 

 

「大島紬」との出会い

 

さて、今回のお話が皆様一番気になっているところでは?と勝手に想像しております。
前回では社会人になり、着付け教室へ通いだしたひとりの「客」であったお話を綴らせて頂きました。

その着付けを習う中で、自分の着物などまだ一枚も持っていなかった私は
祖母の着物を漁って練習しておりました。
その中に「大島紬」といわれる着物と羽織のアンサンブルがありました。

(後に違うと判明。苦笑)

それが、私が「大島紬」という存在を知った出会いの瞬間でした。

 

 

感想→思考回路

 

「なんて軽いんだ…!!!」

振袖をはじめ、重たいイメージをもっていた着物。
それを吹っ飛ばしたその時の衝撃たるや…。
着付けを始めたばかりの人間でも
下手なりに着崩れしない質感。
そして柄を筆で描いているのではなく、
どうやら果てしなく緻密な工程を経て
「織」でできているというではありませんか…


正直なところ、どういう工程なのかの正確な説明は
今でも自信がありません…苦笑
それくらい、大変な手間がかかっているのです。

 

「これを考えたひと…凄い」

 

そう感じました。
コンピューターのことは詳しくないのでなんとも言えませんが、
それがなかった時代に、すべて人間の手で生み出した
しかも化学染料は使わず
「泥」で染める

 

「人間って凄い。…これ、日本人だからできたことだよなぁきっと」

 

「……やってみたい!!!」

 

「いやいや、普通そうはならんだろ。苦笑」
このお話をすると、皆さんそうおっしゃられます(;^_^A
ですが、なってしまったのです。
そして、この突然湧いた夢を実現できる出会いにも恵まれます。

 

 

ご縁

 

着付け教室の為に出入りをしていた呉服店で
ある時「大島紬展」が開催されました。
そしてそこにいらしていたのが、

後にお世話になる工房の親方(現在は大親方)の奥様。

 

初めてお会いした時には、とても「織りたい」など言えるはずもなく
ただただ「大島紬が好き」アピールをしていたように思います。

 

聞けば聞くほど織りたくなって
テレビ番組で少しでも「奄美大島」や「鹿児島」のことが

取り上げられていれば食い入るように見て
気付いたらもう誰が何と言おうとやる気になっていました。

 

毎日同じ時間に起きて出勤し
毎日同じことの繰り返し

 

結婚願望も出産願望も無かった私は
このままひとりで歳ををとっていくのかと思うと耐えられない…
そんな思いもありました

 

社会人も3年目を迎え
貯金もそこそこできた
付き合っているひともいない

 

…今しかない!!!

 

そして23歳の冬
また催事で上京しているという奥様に
「織をやりたい」
と告げに行きました。

 

 

現状と下見

 

奥様の答えはこうでした。

 

「そう言って憧れだけでやってきて、帰っていく人を何人も見てきた。

 だから簡単には受け入れられない。

 一度島に下見に来なさい。

 それでも気持ちが変わらなければ、その時は面倒をみます。」

 

そして年が明けて2月頃…でしたでしょうか
ひとり意を決して下見に島へ向かいました。

 

そこで見て、聞いたことは、正直あまり覚えていません。
なぜならそもそも意見を変える気がなかったからです。苦笑
ただ多くの人に、この後も何度も言われたことがあります。

 

「織だけでは食べていけない」

 

悲しいことに、それは現在でも変わりません。

 

 

作る側へ

 

そして島の皆様、家族の反対を押し切り(苦笑)

私はその年の夏に奄美大島へ渡りました。

 

不思議と不安はありませんでした。

 

修業時代のお話はまた別で綴らせて頂ければと思いますが
そこから私の機織り人生が始まりました。

 

島から戻るつもりはなく渡った私でしたが、
やはり色々なことが苦しくなり
3年半を過ごしたのち

結局神奈川に戻ってきてしまいました。

 

悔しくて情けなくて恥ずかしくて

 

それでもそんな私に
「機織りを続けないか?」
とハタを持たせてくれて
現在でも織をさせて下さっている大親方、親方には
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

自分一人では現在の状況はとても考えられない。
信じて任せて下さっているたくさんの方に報いる為にも

 

私はきっと死ぬまで織っていくんだなぁと思います(^^)

 

 

そして次回は「売る側」になったお話…(^_-)-☆

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