-TSURU- モダンに奄美大島の伝統工芸『大島紬』を身に着けられる様、更にきらびやかなレジンを施して大人かわいいピアスやイヤリングなどのアクセサリー、カバン、小物を販売しております。シェルやパールを組み合わせた【-TSURU-】ならではのオリジナル商品は、上品な大島紬をさりげなく取り入れることで、艶やかさを一層引き立たせてくれます。

もともとは… 後編

”買う側”から”作る側”、そして”売る側”へ

 

どーも。おつるです。

おつるの「着物」との関わり方の変化を

三部構成で綴っております。

三部目で最終の今回は「売る側」のお話…(*´з`)

 

 

島での修業時代の想い

 

前回は島へ渡った経緯などを綴らせて頂きました。

 

知り合いは誰ひとりいない、飛行機や船でなければいけない離島へと単独乗り込んだわけですが、
気楽に「修行」だけできていたわけではありませんでした。
生活費を稼ぐ為に夜中までアルバイトをする毎日に
「織だけでは食べていけない」
と事前に何度も耳にし理解していたつもりでいた私も
徐々に心身ともに疲弊していきました。

 

「わかっていて来た」

「自分でやりたいと言った」


毎日毎日自分に言い聞かせて
一日でも早く一反を織り上げたくて
当時の私は、「織」に対して酷く頑なになっていました。


「どうせ帰るんだろう」


みんなにそう思われていると思うと
悔しくてたまりませんでした。
もともと負けず嫌いな私は
もうほとんどが意地でした。


「ただ織りたいだけなのに」


私はただ織りたいだけなのに、なんでこんなに苦しいのだろうと
このままで何か変わるのだろうかと


島を離れようと決めたその時は、
もうすべてを忘れて、あきらめて、きっぱりさっぱり帰ろうと思っていました。

 

 

帰郷

 

そんな覚悟をもって帰郷を決めた私に
大親方は「神奈川で続けないか」と言ってくださいました。


嬉しくないわけがありません。
ただ
もう自信など地の底、いやもう地下深くマイナス。苦笑
貯金もほぼ無くなっている状態で
実家に戻るわけではない私には
神奈川で織だけをする余裕はもうありませんでした。


それでも、「納期を急がない柄」を持たせてもらい
正社員で医療事務をしながら
休みの日に機織りをする生活が始まりました。

 

 

新たな夢

 

夢に破れて帰郷した私は

 

「機織りだけで生活できるようにする」


という途方もない新しい夢をもちました。
それにはまず、「大島紬」の知名度と価値をもっとあげていかなければと考えました。


そうして始まったのが「-TSURU-」です。

 

 

-TSURU-への想い

 

大島紬を知らない人たちにこの魅力を届ける為にはどうしたらよいのか…

これは現在でも試行錯誤の毎日なのですが、

帰郷してすぐに取り掛かれそうだったのが、

幼少期から好きであった手芸・ハンドメイドでした。


ちょうどその頃は空前のハンドメイドブームといいますか

色々なところで色々な人が気軽に

自分が作ったものを販売できるようになっていました。

 

これをうまく利用して、自分と同年代からもっと下の世代に刺さる
見た目から入ってもらえるような作品で呼びかけていこうと考えました。


「大島紬を使ったハンドメイド作品」は
意外にもたくさん見受けられました。


その中で、埋もれないもの…
他の人がやっていないもの、できないもの…


そうしてたどり着いたのが、レジンへの封入でした。


何度も何度も失敗して、ようやく形になった-TSURU-
全ては「大島紬」というものを知ってい欲しいという想いでできています。

 

 

売る側へ

 

こうして、-TSURU-が始動したわけですが、
先に書いた通り、私の願いは修業時代からずっと

「商売が繁盛しますように」ではありません。


織り続けていたい

 

ただこれだけです。
ただこれだけのことなのに
とても長いまわり道をしているわけですが
不思議と今は苦しくありません。


それは、自分の「願い」と向き合い
自分の「想い」と行動がちぐはぐではなくなったからです。


「売る側」となった現在ですが
芯は「作る側」なのです。
もっといえば、ただの着物好きのままです。


生きていくためには稼がなければなりませんが、
そんなことよりも私は
せっかく買うのだから納得して買って欲しい
という思いを優先してしまいます。
-TSURU-で買い物をして後悔することがあって欲しくないのです。


なので、対面販売でも押し売りはしません。
それはきっと、ハンドメイド作品が反物にかわったとて同じです。


むしろ高額になればなるほどその気持ちは強くなると思います。


「買う」というまでどんどん値下げするのも違う
「本当は欲しくない」けれど安いから買うとも違う


ただ純粋に
「欲しい」

「手に入って嬉しい」


そう思って欲しいのです。


とても商売には向いていないと自分でも思うのですが
もともと買う側だった私にこそできることかな、と
ポジティブに考えて、これからも進んでまいります。

 

 


長くなりましたが、こんな感じで(^^)

それでは、皆様にも穏やかで”和”み多き日々が訪れますように…:*・。*

 

 

 

-TSURU-

中川裕可里

 

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